松浦会長コメント

2020労働条件闘争は新型コロナウイルス感染症の影響により、事業運営や人的対応など様々な困難の中での闘争となりましたが、多くの加盟組合・労使で真摯に交渉を行ない、妥結に至りました。
UAゼンセンは新型コロナウイルス問題に関して、労使一体となって従業員・組合員の安全・安心を図ることはもちろんのこととしつつ、賃上げにおいてはこの突発的な事象を影響させるべきではないとの姿勢で交渉を進めてきました。事態の収束がなかなか見通せない中にあって、状況の深刻さを受け止めざるを得ない交渉となった組合も一部ありましたが、大半の組合ではUAゼンセンの考え方に沿った交渉を進め、全体としては正社員組合もパートや契約などの短時間組合員も前年を上回る妥結結果となりました。
この妥結結果は、先の見えない不安と闘いながら急激な環境変化に対応し、事業継続に汗を流す仲間の組合員の努力と貢献に対する重要なメッセージであると同時に、社会的にも大きな意義のあることだと思います。4月以降の交渉組合においてもこの流れを継続していけるよう取り組んでいきます。

概況
・3月末(4月1日10時)時点で合計384組合、88万人の組合員の賃上げが決まりました。
正社員の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は単純平均で6,546円(2.41%)。パートタイマーの1人あたりの平均引き上げ率(制度昇給、ベア等込)は2.87%。正社員の2.39%を超え、5年連続で正社員を上回りました。契約社員も2.93%と正社員を上回っています。
・パートタイマー・契約社員の通勤手当・家族手当や年次有給休暇拡充、確定拠出年金の導入など、均等・均衡処遇への取り組みがさらに前進しました。
・労働時間削減、インターバル規制導入・拡大、病気有給休暇など休暇制度の拡充などの改善が進みました。また、悪質クレーム対策を含むハラスメント防止や受動喫煙防止・健康経営の取り組みなども進んでいます。
詳細は添付資料をご参照ください。

以上

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