加盟組合とUAゼンセンの間にある距離を縮め、加盟組合が当事者意識をもってUAゼンセン運動に参加、参画する組織であることが不可欠です。UAゼンセンは、「共通の目的のために、同一の行動をとることを約束する」同盟体の運動を展開する組織として、加盟組合・組合員の多様性に対応しながら、総合力を発揮する組織となる必要があります。




◇社会改革の原動力となり、労働運動を牽引する組織

 UAゼンセンは、自由にして民主的な労働運動の担い手として、友愛の精神にもとづき、社会正義を追求します。これまでも多様な労働者の組織化を進めてきましたが、今後も産業構造の転換、雇用形態の多様化などに対応し、日本全体の組織率が反転上昇するよう組織拡大をリードする組織であり続けます。
 また、幅広い産業、多様な雇用形態の労働者が集うUAゼンセンは、日本の雇用社会の縮図ともいえます。つまり、組合員が抱える課題を解決することは、日本社会が抱える課題を解決することにつながります。日本社会の課題を解決する組織として、「一人ひとりが人間らしく、心豊かに生きていく持続可能な社会」の構築に向けて、雇用労働政策、産業政策、社会政策を策定し、組織全体で共有し、実現に向けた力強い運動を推進します。また、めざす社会の実現のため、政治活動に積極的に取り組みます。
 低成長時代を迎えても、生産性三原則(雇用の維持・拡大、労使の協力・協議、成果の公正配分)にもとづく生産性運動の重要性は不変です。労使で生産性運動を再確認し、より深化した生産性運動を進めていかなければなりません。
 グローバル化がさらに進展していく中、国際産業別組織等との連携をより強化し、特にアジア太平洋地域のリーダー的存在であることを自覚し、諸外国においても国際公正労働基準が確立・擁護され、労働の尊厳が守られるよう、国際労働運動に積極的に取り組みます。とりわけ多国籍企業における健全な労使関係の構築や基本的労働組合権¹の擁護、推進などに十分対応できる組織になります。
 UAゼンセンは、労働運動を牽引する組織として、中央、地方において連合運動の先頭に立ち、多様な労働者の力を結集し、社会改革の原動力となります。

¹「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」(1998年第86回ILO総会にて採択)で定められた、中核的労働基準である4分野、8つのILO条約のこと。

◇産業課題を克服し、産業政策の実現をはかるために、産業(業種・業態)単位の運動を中心におく組織

 複合産別であるUAゼンセンは、一つの組織として政策実現に向けて全体で取り組む目標を明確にした上で、その実現においては、業種・業態における多様性を充分尊重し、産業(業種・業態)特性に応じて責任ある意思決定と実践ができるよう、責任と権限の明確化をはかります。
 産業別労働組合として、加盟組合の参加、参画により産業政策を策定し、産業労使関係を構築して、産業労使協議・対話の進化をはかり、産業課題の克服し、産業政策の実現に取り組むことは責務であり、産業(業種・業態)単位の運動を中心におく組織となります。
 そして、繊維、化学、医薬などを始めとする製造業、卸小売・宿泊飲食サービス・医療福祉などのサービス業において日本を代表する産業別労働組合となります。
 また、複合産別である強みを活かし、社会の持続可能性、社会的公正の実現などのために戦略的に産業(業種・業態)間の政策連携をはかり、産業政策の実現力も強化します。

◇地方組織の基盤を強化し、働く者のために地域の課題を解決する組織

 UAゼンセンは、すべての都道府県に地方組織を設置する複合産別として、産業(業種・業態)を超えて地域の加盟組合が参加、参画し、持続可能で安心・安全に働き、暮らすことが出来る地域づくりに取り組む必要があります。そのため、加盟組合・組合員にとって身近な地域において連帯を強化し、求心力を高め、地域の中小・零細規模組合を始めとする所属加盟組合の組織強化をはかります。
 地域で生活し、働く者の立場から、持続可能で安心・安全に働き、暮らすためにその特性に応じた地域政策を策定し、様々な主体と連携して地域政策の実現に取り組むとともに、健全な労使関係を構築して、地域における産業課題の克服、産業政策の実現に向けて取り組みます。また、政策実現のために積極的な政策提言を行い、方向性を同じくする政治勢力を積極的に支援し、政治活動に取り組みます。

◇多様な雇用形態の労働者の課題を解決する組織

 UAゼンセンは、パートタイマー、派遣労働者、契約社員等有期契約労働者など多様な労働者が半数以上を占めている組織です。いわゆる非正規雇用の処遇面の課題に対して、当事者として取り組む責任と役割を果たしていきます。そのため、多様な働き方をする者の参加、参画をさらに進め、すべての働く者の経済的、社会的地位の向上をめざし、労働組合として先駆的な役割を果たします。
 多様な雇用形態の労働者を包含した労使関係の構築に向けて、様々な職場で働くすべての労働者のための集団的労使関係の構築に取り組みます。

◇男女共同参画社会の実現を強力に推進する組織

UAゼンセンは、女性組合員が6割を占める組織である。男女共同参画社会の実現は、日本の最重要課題であると同時にUAゼンセンにとっても重要な課題と位置づけられます。職場における男女平等、ワーク・ライフ・バランスの実現を推進するとともに、決して進んでいるとは言えない労働組合活動における男女共同参画の実現に向けて、従来の組合活動を男女共同参画の視点から早急に点検を行い、見直し、あらゆる場面で男女共同参画社会の実現に向けて強力に推進する組織へと転換していきます。

◇中小規模組合のおかれている環境、業種・業態、組合活動の成熟度等の違いを認識し、それぞれの課題に沿った、きめ細かいフォローができる組織

 組合活動の成熟度に応じたフォロー体制を強化するとともに、企業規模の違いから生じる雇用・労働条件の格差等の是正、公正取引の確立等に向け政策制度要求等の社会的取り組みと運動を一体的に推進します。
 産業政策において、各業種・業態の中小企業の継続的な発展と、そこで働く一人ひとりの雇用・労働条件の維持、向上に取り組みます。また、中小企業のそれぞれが持つ技術力・品質を継承し、それを新たに紡ぎ、業種間の連携の強化、地域間の連携も含め持続可能性を追求していきます。