雇用・合理化対策

「合理化対策指針」をベースとした合理化・企業再編対策

産業構造や市場環境の変化により企業の栄枯盛衰は避けられません。加盟組合の組合員の雇用を守るためには、産業政策により産業基盤を強化することや、円滑な労働移動(再就職)を支援していく政策的環境整備に取り組んでいますが、個別の加盟組合では人員削減等合理化提案が発生することがあります。また、近年の資本市場の規制緩和により、合併・会社分割・買収・事業譲渡といった企業組織の再編が進展しており、これらは組合員の雇用・労働条件に重大な影響を及ぼすことになります。
「合理化対策指針」を定め、加盟組合で具体的な合理化提案があった場合の対応の基本原則や提案内容毎の対応策を明らかにするとともに、全国にある都道府県支部・部門・UAゼンセン本部と当該加盟組合とで「合理化対策委員会」を組織し、加盟組合の会社との交渉を支援しています。

フェニックス基金(UAゼンセン再就職支援基金)によるサポート

倒産等で会社が無くなって離職せざるをえない加盟組合員の再就職を支援するため、UAゼンセンとして、組合員に対する集団説明会や組合員個々のキャリア・コンサルティングの支援を行っています。本来は、企業が責任をもって再就職先を確保することが当然ですが、そのような資金もなく、突然倒産してしまう中小企業の組合員を主に支援するものとして、2004年に「フェニックス基金(UAゼンセン再就職支援基金)」を設置しました。なお、本基金の適用には、「合理化対策委員会」の指導のもと対応を行っていることなど、所定の要件が必要となっています。

「経営対策指針」「CSR対策指針」による経営対策の強化

企業が倒産状態に陥ってからや経営として具体的な合理化提案を出さざるをえなくなってからの対応には、どうしても限界があることも否定できません。日常からの労働組合としての経営チェックや、危険の予兆を感じ取る力、危機に対応しうる労働組合としての組織運営体制、そして経営との相互信頼をベースとした労使協議会の深化による取り組みが不可欠です。「経営対策指針」を策定し、労使協議会の機能強化をベースに加盟組合が日常から取り組むべき経営対策の基本的考え方や対応策を明らかにし、加盟組合の取り組みを支援しています。

また近年、多くの企業不祥事が発生しそれが組合員の雇用・労働条件に大きな影響を及ぼしていること、市場における企業行動の評価が、コンプライアンス以上のCSR(企業の社会的責任)を求められており、CSRの取り組みが強固な企業基盤を形成することから、「CSR対策指針」を策定しました。これはCSRについての解説・動向を紹介するとともにUAゼンセンの求める、あるべき企業像、企業行動、労使関係について明らかにし、加盟組合の取り組みの参考となることを目的としています。

CSRの実現・強化に向けた取り組みとして、具体的なチェックリストを作成し加盟組合での点検活動を支援するほか、加盟組合において「企業行動規範(指針)」の策定や「労使共同宣言」の推進、国際労働団体(GUF)とのグローバル協定の締結や「国連グローバルコンパクト」への参画を求めて取り組みを行っています。

近年の取り組みとしては、労働者が拠出した、ないしは労働者のために拠出された年金等の基金(ワーカーズキャピタル)について、労働組合がワーカーズキャピタルの所有者として、責任投資を推進する取り組みを始めました。

連合では、『労働組合のための「ワーカーズキャピタル責任投資ガイドライン」ハンドブック』を発行し、全ての労働組合が責任投資の考え方や手法等を共有し実行することで、社会や環境に悪影響を及ぼす企業への投資を排除し、公正な市場を確立する取り組みを行っています。

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