財政は組織を支える柱であり、あらゆる行動について財政の裏打ちが必要であることは言うまでもない。特に、労働組合の活動が多方面にわたり、運動の質量ともに高まるにつれ、組合の財政運用はその重要性を一層大きくしている。
組合財政は、組合員が拠出する組合費によって成り立っている。拠出された組合費は活動の成果やサービスなどを通じて、拠出した組合員に還元されることが基本である。また、組合員の合意にもとづいて労働組合が社会正義を追求したり、社会的責任を果たすためにも支出される。そのためにも、活動に必要な組合費は相互扶助と負担の公平の原則にたって拠出しあうことが前提となる。
私たちは、健全強固な財政基盤を構築し、その運用にあたってはつねに創意と工夫をこらしつつ、合理的で効果的な支出配分に努めると同時に、目的別積立金の充実をはかっていく。また、その使途にあたっては、組合員の理解を得つつ、公開とチェックの原則を遵守する。