ジェンダー平等について考えるきっかけの日に 「3.8国際女性デー」
全国各地の参加者をつなぎ、働く女性の健康課題について理解を深めた
3月8日は「国際女性デー」です。1975年の国連総会における決議で3月8日が「国際女性デー」と定められて以来、世界中で毎年この日に合わせてジェンダー平等について考えるきっかけとなるような行事や集会が行われています。また、3月8日は「ミモザの日」とも呼ばれ、黄色いミモザの花は「国際女性デー」のシンボルとして親しまれています(内閣府男女共同参画局HPより)。
"働く女性の健康課題の解消を目ざし、まずは知ることから始めよう”
取り組み報告を行った3名の組織内議員
2024年3月8日、UAゼンセンは、「働く女性の健康サポート」をテーマに設定し、「3.8国際女性デーランチタイムミニ集会」を開催。Zoomをつうじ、全国各地の加盟組合や都道府県支部をつなぎ、131名が参加しました。
冒頭、多様性協働局の寺嶋雪乃副部長と雪丸貴宏局員がUAゼンセンの取り組みを報告しました。具体的には、働く女性の健康課題によって生じる経済的損失が3.4兆円にのぼるという調査結果(経済産業省)を示した後、連合東京によるアンケート調査により、実際の職場では生理や更年期といった症状に対し、「なにもしない」という回答が多くみられることを提起。そのうえで、UAゼンセンとして理解促進のためのセミナー開催(次回は2024年6月18日ウェブ開催を予定)や啓発リーフレットの作成・配布、「重点政策」(=UAゼンセンとして早期に実現を目ざす政策や重要度の高い政策を取りまとめたもの)にもとづいた政策・制度要求などに取り組んでいることを報告しました。また、多様性協働局で作成した生理に関する啓発動画「生理を知ろう!」(YouTube『UAゼンセンちゃんねる』で公開中)を全体で視聴しました。
その後、ウェブ参加した田村まみ組織内参議院議員、堂込まきこ組織内参議院議員、松下尚美組織内清水町議会議員(静岡県駿東郡)らが取り組み報告を行いました。報告のなかでは、女性のスポーツ参加の促進や地域におけるフェムテック(※)活用や職場づくり支援、性差の視点を生かした制度の見直しなど、それぞれの置かれた立場での現在の課題と解決へ向けた行動が共有されました。※フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(技術)をかけ合わせた造語で、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのこと。
最後に、国際局の生井資子部長がUAゼンセンが加盟する国際産業別組織(GUF)であるIndustriALL(繊維、化学、医薬、金属、素材、エネルギー)、UNI Global Union(商業、金融、介護、印刷)、IUF(食品・飲料製造、ホテル、レストラン、レジャー)、BWI(建設・建材)における2024年「国際女性デー」の取り組みをそれぞれ紹介しました。