UAゼンセン製造産業部門は、2023年8月1日(火)に「2023化学産業シンポジウム」をJEC連合と共催で開催し、加盟組合労使、業界団体関係者など現地とWebを合わせて255名にご参加いただきました。
基調講演では、ポスト石油戦略研究所代表の大場紀章様より「GX実現に向けて、国全体の脱炭素よりも産業が脱炭素によりいかに企業価値を創造できるかが重要」と、日本のカーボンニュートラル・GX政策推移から見える化学産業の方向性をお示しいただきました。
その後、パネリスト報告では、経済産業省製造産業局素材産業課革新素材室長の金井伸輔様、日産化学株式会社取締役常務執行役員経営企画部長の松岡健様、三菱ケミカル株式会社グリーントランスフォーメーション推進本部長の赤羽祥男様にご登壇いただきました。国、企業のそれぞれの視点からご発表をいただき、カーボンニュートラル・GXの実現には大きな環境変化が伴う中で、化学産業の持続的成長に配慮した制度設計などを考える機会となりました。
最後に成城大学経済学部経営学科教授の平野創様をコーディネーターとして、パネルディスカッションを行いました。GX実現に向けた政策、化学産業・企業・雇用の展望において、最も重要なのは企業が将来の方向性をどう考えるか(企業戦略)であり、企業戦略の方向性を規定する政策を踏まえて、地域や雇用を論じていく必要性があるなど、化学産業におけるカーボンニュートラル・GXの実現に向けた議論を交わしました。
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