署名活動をつうじ、拉致被害者の全員救出を訴える

 

拉致被害者 署名提出

拉致被害者・特定失踪者にUAゼンセン関係者もおり、毎年署名を集め、政府に届けている

 

 現在、政府が認定した北朝鮮による拉致被害者は17名。このなかには、加盟組合の菅公学生服(旧尾崎商事)労働組合米子支部の組合員・松本京子さんがいます。また、特定失踪者問題調査会が拉致の疑いが高いとした約470名の「特定失踪者」のなかには、東レ労働組合愛媛支部OBの故大政峰男さんの長女・由美さんが含まれています。

 

 このことから、UAゼンセンは2002年から、青年組織(ヤングリーブス)を中心に拉致被害者家族支援の活動に取り組み、2011年からは毎年、組合員を中心に組織内外で集めた署名簿を拉致問題担当大臣に提出しています。これまでにUAゼンセンが政府に届けた署名は累計で545万6945筆にのぼります。

 

”「お帰り」と言うために” 拉致被害者・特定失踪者家族の集いに参加

 

 2023年10月21日、特定失踪者問題調査会は全国各地の拉致被害者、特定失踪者のご家族を集め、「『お帰り』というために 拉致被害者・特定失踪者家族の集い」を開催。UAゼンセンから松浦昭彦会長はじめ本部役職員、関東ブロックのヤングリーブス委員らが出席しました。

 

松浦会長

拉致被害者救出へ向けた思いを語る松浦会長(東京都庁都民広場)

 

 冒頭、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は「この集いは2回目の開催。1回目は13年前に『この一度きりにしよう』という思いで開催した。残念ながら、これまでに拉致問題に大きな進展はなく、拉致被害者救出の見通しも立たずに、非常に心が痛い。この間、拉致問題の解決を願いながら亡くなっていったご家族も多い。本集会が一人でも多くの人が拉致問題を知るきっかけになってほしい」と提起しました。

 

 また、協力団体を代表し、UAゼンセンの松浦昭彦会長は「この間、UAゼンセンではヤングリーブスが主体となり、全国の仲間で一致団結しながら、精力的に署名活動を展開し、政府に拉致被害者の全員救出を訴えてきた。民間人である私達は北朝鮮に直接行動を起こすことはできない。だからこそ、署名活動や要請をつうじ、引き続き、拉致問題解決の日まで世論喚起に努めていきたい」と決意を語りました。

 

 その後、松本京子さんの兄・孟(はじめ)さん、大政由美さんの母・悦子さんらを含め、拉致被害者・特定失踪者のご家族一人ひとりが切実な胸の内を訴えました(会場出席できない方はビデオメッセージを紹介)。集会の最後には、拉致被害者全員救出を目ざし、参加者全員で心を一つに童謡「ふるさと」を合唱しました。

 

 なお、集会会場内では関東ブロックのヤングリーブス委員を中心に、署名活動を実施。多くの参加者の協力により、565筆を集めることができました。

 

署名活動 松本さん 大政さん

会場内で署名活動を実施(左)。松本さん・大政さんも力強く思いを訴えた

 

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