2024年6月27日(木)に春の安全衛生担当者学習会をWEBで開催し、53名が参加しました。国内における労働災害の発生件数は増加傾向にあり、事故を分析すると転倒災害がここ数年連続で最も多く発生しており、業種を問わず頻発している状況です。また、第三次産業を中心に腰痛災害が多く発生しています。
労働災害防止を実現するためには、これらの災害発生の仕組みと日常的な防止策を習得することが不可欠です。学習会では、松葉・中災防安全衛生エキスパートをお招きし「働く人の安全と健康を確保するために」と題し、転倒・腰痛など行動災害の防止策についての講義を受けました。参加者の事後アンケートでは、「小売業でも取り入れるべきだができていない内容が多くあったため、興味深く聞けた」「高齢者の安全対策の取組みについては、会社とも情報を共有していきたい」などの意見が寄せられました。
また、日常の安全衛生活動を労使一体となって進めていくためには、事業者が講ずるべき労働安全衛生の取り組みについて理解を深めることが求められます。学習会では、坂下・経団連労働法制本部統括主幹をお招きし「労働安全衛生をめぐる最近の動向と経団連の考え方」と題し、厚生労働省の審議会に事業者側の立場として意見をされている一般健康診断、及びストレスチェック制度の見直し、化学物質の自律的管理などの動向について解説を受けました。
参加者の事後アンケートでは、「経団連の考え方を聞く機会がなく、事業者側の判断が聞けて参考になった」「ストレスチェックの結果を受けての集団分析の難しさを感じた」などの意見が寄せられました。
※本セミナーの資料はUAゼンセンメンバーズサイトに掲載しています。是非お役立てください。
https://members.uazensen.jp/visitor/honbu/index.cgi?i=2&j=269&id=1712650541