2025年1月7日から11日にかけて、日韓化学労組定期人事交流計画に基づき、FKCU(韓国化学労組連盟)代表団4名を受け入れるプログラムを実施しました。この定期交流は、両国の労働組合間の相互連帯・理解および友好関係の促進を目的に、2年に1度開催されています。
UAゼンセン本部では、永島会長が6年ぶりの訪日を歓迎するとともに、韓国の政治情勢を踏まえ、民主主義が健全に機能していることについて敬意を表しました。また、意見交換会では、両組織の活動報告や政治・経済情勢、労働組合の課題について議論が行われ、組織化、賃上げ、労働力不足への対応、最低賃金引き上げといった共通の課題に関して活発な意見交換が行われました。
3日目から5日目にかけては、冬の北海道を訪問し、カルビー労働組合の協力のもと、カルビー北海道工場を視察し、UAゼンセン北海道支部を訪問しました。
カルビー北海道工場では、労使より温かい歓迎を受けながら、カルビー株式会社の誕生や歴史について学びました。同社が手掛けるポテトチップスが、多くの人々に愛される製品へと成長していった背景や、製品作りに込められた思いを深く理解する貴重な機会となりました。また、工場内では安全衛生が徹底された作業環境とオートメーション化が進んだ最新鋭の製造過程を視察し、従業員の安心・安全が守られた職場づくりへの取り組みに感銘を受けました。
さらに、カルビー労働組合からは組織概要や活動内容の詳細な説明があり、日本における企業別労働組合の役割や、組合活動がどのように企業と従業員を支えているのかについても学びを深めました。この視察は、両国の労働環境や取り組みの違いを学び、相互理解を深める有意義な機会となりました。
北海道支部では、支部総会や運営評議員会、まちづくり委員会などの活動を紹介するとともに、組合員同士の交流・ネットワーク作りを目的としたイベントについても説明があり、積極的な意見交換が行われました。
今回の定期交流を振り返り、崔FKCU事務局長は「非常に有意義な交流だった。両国はまるで兄弟のような関係であり、これからも定期交流を通じて互いに学び合い、より良い未来を築くために努力したい」と語りました。