永島会長

「満額」が並ぶボード前で決意を込める永島会長

 

 2025賃金闘争が本格化しています。2025年3月18日、UAゼンセンは第2の集中回答日(Bグループのヤマ場)を迎えました。今次闘争は、2023・2024闘争で生じた物価上昇を上回る賃上げの流れを「定着」させ、企業規模間・雇用形態間・男女間などの格差是正を「加速」させる正念場です。このような認識のもと、加盟組合は”早期・高水準”の賃上げ実現へ向けて、精力的な労使交渉を展開しました。その結果、正社員組合員、短時間(パートタイム)組合員、契約社員組合員すべてにおいて、下記のとおり、大きな成果を獲得しました。なお、現時点で延べ198組合(正社員組合員183組合、短時間(パートタイム)組合員115組合、契約社員組合員24組合。重複あり)が妥結し、合計87万名強の組合員の賃上げが決定しました。※妥結状況等の数値は3月19日10時時点のもの。詳細は添付の資料(PDF)をご参照ください。

 

【正社員組合員】 76組合で”満額回答” 高水準の賃上げの流れが加速!

 

 正社員(フルタイム)組合員は183組合で妥結。正社員組合員の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は17,149円(5.38%)、賃金引き上げ分(ベア等)は12,237円(3.80%)の引き上げとなり、物価上昇を上回る大幅な賃上げが実現しています。また、UAゼンセン過去最大の成果を獲得した前年と同水準を維持しており、生活向上につながる賃上げが定着しています。

正社員組合員の妥結状況

183組合で妥結妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で17,149円(5.38%)
・このうち、76組合で満額回答(うち18組合が満額超)を獲得。
組合員300名未満の組合では48組合が妥結。妥結総合計(制度昇給、ベア等込)の加重平均は17,292円(5.73%)、賃金引き上げ分(ベア等)は12,460円(4.07%)であり、300名以上の組合の妥結総合計(加重平均17,145円・5.37%)を上回っており、企業規模間の格差是正が進んでいる。

 

【短時間・契約社員組合員】 10年連続で正社員組合員を上回る結果に

 

 短時間(パートタイム)組合員では115組合が妥結。妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で73.8円(6.37%)の引き上げとなり、同時点として10年連続で正社員組合員を上回る賃上げ率を獲得。雇用形態間の格差是正が進展しています。一方、契約社員組合員では、妥結した24組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で12,260円(5.15%)の引き上げとなりました。

 

短時間(パートタイム)・契約社員組合員の妥結状況

〈パートタイム組合員〉
115組合で妥結妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で73.8円(6.37%)。
前年同時点の70.3円(6.41%、126組合集計)を上回った。
10年連続で正社員組合員の賃上げ率を上回る結果となり、雇用形態間の格差是正が進展している。
〈契約社員組合員〉
・24組合で妥結。
妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で12,260円(5.15%)の引き上げとなった。

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