東京都支部まちづくり委員会では、昨年度に引き続き「防災」をテーマに活動しており、その一環として2017年5月2日に、東京臨海広域防災公園(そなエリア東京)にて防災体験学習会を行いました。これは、マグニチュード7.3、最大震度7という首都直下型地震の発生から避難までを体験するとともにタブレット端末を使ったクイズに答えながら生き抜く知恵を学ぶツアー型プログラムです。
ツアーの前には、参加者に対して東京都支部が行っているまちづくり委員会の活動について説明し理解を深めてもらうとともに、ツアー終了後には相互に感想を述べ合い、防災の重要性について認識を深めました。そこで出された主な質問・意見は以下の通りです。
・ 防災用品は自宅のどこに置いておけばよいのか?⇒分散して置いておくことを勧める。子供が何人かいる場合には、子供部屋ごとに置いておくと安心。
・ 熊本に実家があるが、大きな地震が起きても時間が経つと忘れてしまいがち。今回のような体験学習会を定期的に開催してもらいたい。
・ 百貨店に勤務しているので、自分のことよりもお客様への対応を意識しながらツアーに参加した。当社は店舗がある豊島区と協定を締結し、避難が必要なお客様を受け入れることにしている。
・ 何よりも震災時の情報の重要性を痛感している。東日本大震災では3名の組合員が犠牲になった。うち2名は患者を屋上に誘導した後、津波は来ないとの情報を受けて炊き出しに出かけて津波に呑み込まれた。大変悲しいことであり、情報がいかに大切かという事例として報告する。
一方、学習会終了後に開催した第3回まちづくり委員会では、特に現在策定中の「防災チェックシート」について意見交換を行いました。ここでは、「過去の自然災害で加盟組合が得た教訓や体験の情報についてUAゼンセンとして集約・整理すべき」、「震災発生後のUAゼンセンと加盟組合の連絡方法についてルートを一本化するとともにルールを策定すべき」、「重要であるといわれる震災発生後72時間の対応について防災チェックシートに記載すべき」など、活発に意見交換が行われました。
なお、次回の第4回委員会は8月10日に開催する予定です。