2022年3月16日、川合孝典組織内参議院議員は法務委員会で質疑を行い、技能実習生や外国人労働者の権利保護について、所管する法務省の対応を質しました。
川合議員は、平成30年時点で約42万名の技能実習生のうち、9000名近くが失踪していることに言及。技能実習生が失踪を選択する根本的な原因として、(1)本国の送り出し機関の利用に当たって多額の借金を背負ってしまい、実質的に強制労働のような状態で働いていること(2)受け入れ先となっている企業の70%近くで、賃金不払いなどの労働基準法違反が発生していることなどを指摘し、法務省に早急な対応を求めました。加えて、UAゼンセンに寄せられた外国人労働者からの労働相談について、「支給される残業代について、時給に割り戻すと300円程度となり、最低賃金を割ってしまう」といった内容を取り上げ、法務省の監督・チェック体制の不備を速やかに改善するように求めました。
川合議員の質疑を受けて、古川禎久法務大臣は「ご指摘いただいた点をふまえ、技能実習生の失踪への対応や、外国人労働者の権利保護について法務省として、改善へ向けた不断の努力を続けていきたい」と答弁しました。
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