組織内・準組織内議員と連携し、働く仲間の地域生活の向上を
2023年2月10日、UAゼンセンはさまざまな地域課題に関して、組織内・準組織内の地方議員との情報交換会を開催しました(Zoomで約80名が参加。写真右)。本情報交換会は「自治体(選挙区)における物価高対策」と「現在、取り組みを進めている地域政策課題」の2つをテーマに設定。開催に当たっては、事前に各自治体の現状や取り組みをアンケート形式で集約し、それを共有する形で意見交換を実施しました。
冒頭、川合孝典組織内参議院議員が挨拶を行いました。挨拶のなかで、川合議員は「混沌とした政治情勢が続いているが、私達、組織内・準組織内議員の最大の使命は、働く仲間のために『良い政治』を行っていくことにある。この場をつうじて、積極的に課題を共有し、『良い政治』につなげていきたい。私自身も、この情報交換会でいただいた声を国政に生かし、UAゼンセンの政策をより一層アピールしていきたい」と述べました。
物価高騰など、さまざまな地域課題と現在の取り組みを共有
その後、UAゼンセン政策政治局の小笠原呂和部長が、「物価高を受けた経済対策」と題し、政府による物価高騰対策の概略の説明を実施しました。
これを受けて、一つ目のテーマである「自治体(選挙区)における物価高対策」に関し、事前に集約したアンケートにもとづいて、各地方自治体で実施している物価高騰対策となる事業を共有しました。具体的には、「全世帯に対する商品券の配布」(宮崎県延岡市)や「市内の需要喚起のための宿泊観光推進事業」(京都府京都市)などが取り上げられました。また、伴野豊準組織内衆議院議員からは、「補助金の支給など、電気料金高騰への対策も肝腎だが、今後は国民の目線を節電に向けていく政策も必要になる」と提起がありました。
続いて、二つ目のテーマ「現在、取り組みを進めている地域政策課題」についても情報交換を実施。そのなかでは、「育児休業の取得向上」(北海道網走市)に関し、企業によって従業員の離職防止につながるなど、労使双方にとっての長期的なメリットをていねいに説明しているなど、具体的な実践事例が共有されました。また、「防災・減災」の観点からは、国の制度を利用しながら、ITを活用し災害時の対応を迅速化する取り組み(京都府宇治市)なども提起がありました。また、UAゼンセンの加盟組合からも声が上がっている分野では、「介護タクシー利用者への支援」(福井県坂井市)など、医療・介護に関する支援事業についても多くの情報共有がありました。これらに関し、堂込まきこ組織内参議院議員からは、「さまざまな課題に関し、各自治体ごとに取り組みに差があるということに、改めて気づかされた。今後も各自治体の皆さんの声を聞かせほしい」と呼びかけました。
地域課題を国政につなげる”きっかけ”に
加えて、本情報交換会のなかでは、地方議員から国政への提言も実施されました。そのなかでは、「平年は普通に獲れていたシジミやワカサギが、理由は不明だがことしは全然獲れなくなっている。ワカサギの卵は全国に販売をしており、地域では大幅減収を非常に憂慮している。国政でなんとか支援をしてほしい」(北海道網走市)という投げかけがありました。これに対し、田村まみ組織内参議院議員(写真右)は「現在、日本全国で温暖化が進み、魚種や漁獲量の変化が各漁港で見られている。担当する省庁に実態把握の有無を含めて、確認していきたい」と回答を行いました。
最後に、伴野豊準組織内衆議院議員が、「本日共有いただいた課題のなかで、地域インフラの改修、整備など、UAゼンセンのネットワークを生かしながら、しっかりと取り組んでいきたい。私達の政治の糧となる貴重なご意見をいただいたことに感謝したい」と本情報交換会を締めくくりました。
UAゼンセンは今後も、組織内・準組織内地方議員と連携しながら、さまざまな地域課題を解決し、働く仲間の地域生活の向上につなげていきます。