2024年度3.8国際女性デーランチタイムミニ集会では、4つのグローバルユニオンの取り組みが紹介されました。グローバルユニオンが掲げるテーマはさまざまですが、女性やジェンダーの問題解決、働きやすい職場の実現に向けて、日本だけでなく世界中の働く仲間が奮闘しています。
 この度、3.8国際女性デーランチタイムミニ集会の参加者は、グローバルユニオンの啓発ポスターとともに連帯の気持ちを表明しました。 Happy International Women’s Day!

 

■インダストリオール・グローバルユニオン(製造業)「ジェンダーに基づく暴力、女性蔑視および性差別をいっさい容認しない」
 2024年3月8日、新方針「弁解の余地なし!ジェンダーに基づく暴力とハラスメント、女性蔑視および性差別に関するグローバル方針」を公表し、加盟組合に取り組みの重要性を主張しています。
本方針では「ジェンダーに基づく暴力、女性蔑視および性差別をいっさい容認しない」ことを改めて強調しています。これは、逆説的に職場、地域、社会全体の中でそれらがいまだに存在していることを意味します。
 そのうえで、インダストリオールは「ジェンダーに基づく暴力、女性蔑視および性差別を許さないという方針に基づいて、インダストリオールと加盟組織がこのような文化を変えること」を目標の一つに掲げています。
 本方針は、女性委員会の下に設置された「ジェンダー平等タスクフォース」が中心となり策定されました。その背景には、世界各国で女性労働者に対するセクハラや性差別がいまだにあること、さらに労働組合の会議で女性リーダー・組合員がこのような事案にさらされていることもありました。

 

■UNI(流通・サービス業)「職場における女性の安全衛生」
 月経、出産、更年期といった生物学的に自然な経験(3つのM)は、仕事の世界ではタブー視されており、すべての女性のキャリアアップを制限する可能性があります。
UNIは、これら「3つのM」を労働安全衛生の問題として提起することを目的にガイドラインを公表しました。
 月経による健康障害をしばしば覆い隠している沈黙を破り、労働組合が生理休暇の交渉、生理用品へのアクセス、プライバシーのための職場設備の整備、月経にまつわる差別との闘いなど、女性労働者を支援するための対策を率先して講じる方法に焦点を当てています。

 

■IUFアジア太平洋地域組織(食品製造、レストラン、ホテルなど食関連)「女性労働者の雇用確保と賃金確保」
 有期雇用契約への不安や賃金改善などは、女性に限らずすべての人に関わる問題です。
ただ、とりわけアジア各国では、文化・宗教など複合的な要因もあり、低賃金や雇用・昇進・研修の機会が得られにくいなどの状況は女性に顕著にみられます。
女性がより安心な仕事について尊厳をもって働けるようになることを求めています。

 

■BWI(建設・建材や林業)「民主主義の実現には、女性の力が不可欠」
 ミャンマーの軍事クーデターやロシアのウクライナ侵攻、パレスチナとイスラエル問題など、世界では争いが絶えません。
 戦争・武力による紛争まで至らない場合も、民主的な体制が確立していない国々では労働組合の権利が十分保護されていない状況が見受けられます。民主主義の実現には、女性の力が不可欠であることを訴えています。

全国の仲間が啓発ポスターを手にアピール!
全国の仲間が啓発ポスターを手にアピール!
RELATED関連記事