”多様な組合員の声をUAゼンセン運動に反映させる”
100名近い出席者で田村まみ議員を囲んだ集合写真
現在、UAゼンセンには、年齢や性別、国籍、働き方など多様な属性を持つ187万名の組合員がいます。このような状況のもと、UAゼンセン多様性協働局では、組合員一人ひとりの個性が尊重され、能力を発揮できる環境整備へ向けた取り組みを推進しています。2024年7月26日には、UAゼンセン組合員の約6割を占めるパートタイマー等の短時間組合員の声をUAゼンセン運動に反映させるため、初となる「パートタイマー100人集会」を開催。全国各地の加盟組合から86名の働く仲間が集まり、交流を深めました。また、本集会では田村まみ組織内参議院議員を交え、出席者が日常生活や組合活動のなかで感じている課題について、積極的な意見交換を行いました。
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冒頭、UAゼンセンの古川大 書記長は、「UAゼンセンには112万名の短時間組合員が結集している。これまでは47都道府県支部や各部門ごとに、短時間組合員の交流・意見集約の企画を実施してきたが、今回は新たな試みとして、その枠組みを離れ、UAゼンセン全体から全国各地で活躍する短時間組合員の皆さんにお集まりいただいた。まずは、本日ご参加いただいた皆さんの積極的な意欲に敬意を表したい。本集会をつうじ、働く仲間相互で交流を深め、意見を交わすことで、これまで以上に仲間の輪が広がるとともに、ここで得られた新たな発見や気づきで皆さんの活動をより一層充実させてほしい」と期待を寄せました。
挨拶後には、UAゼンセンに対する理解を深めるための簡単なクイズでアイスブレイクを実施。加えて、組合員にとって大きなメリットの一つである「UAゼンセン共済」について、UAゼンセン共済事業局の担当者より説明を行いました。
続いて、「パートタイマーの組合活動への参画」と題した事例共有を行いました。事例共有では、トリドール労働組合の前田良江中央執行委員、ライフ労働組合の甲斐瞳・廣田琴海両執行委員、ケーズホールディングスユニオンの橋本真純副執行委員長、コープこうべユニオンの岡田香織中央執行副委員長の4組合5名が登壇。各報告者からはそれぞれ、現在の働き方や組合活動に参加・参画したきっかけ、これからの組合活動における目標などを詳細に共有していただきました。
「皆さんの声を聴かせてください!」田村議員と充実の意見交換を実施
本集会には、田村まみ組織内参議院議員も出席。100名近い出席者を前に、田村議員は「2019年に国政に初挑戦して以来、日ごろから全国の短時間組合員の皆さんに力強い応援をいただいていることに感謝したい。いま、さまざまな分野で『昔だったら許されていた』ことが問題と捉えられ、見直されている。例えば、流通・サービス業の皆さんが直面する『カスタマーハラスメント』では、以前は『お客さまは神様』という考えがあったが、著しい迷惑行為に加え、SNSの発達により新たな被害も出てくるなかで、UAゼンセンの取り組みが実り、『職場で従業員・組合員を守ろう』という機運が高まっている。また、皆さんの関心が高い『年収の壁』問題では、これから先の人口減少社会を見据えると、人手不足に加えて社会保障制度の担い手の減少といった課題は明らか。本来、『年収の壁』問題は一人ひとりの抱える事情や働き方の課題、将来設計の考え方など、いろいろな問題とつながっているはず。一番大切なことは、皆さんの声を政治の場に届け、さまざまな問題を現実的に解決していくことだと考えている。これからも皆さんと共に頑張っていきたい」と政策実現に対する決意を述べました。
これをふまえ、出席者は各テーブルごとに分かれ、意見交換を実施。田村議員も各テーブルを回り、出席者と意見を交わしました。各テーブルでは、「103万円、130万円といった『年収の壁』についてもっと分かりやすく解説してほしい」「『年収の壁』の存在によって働き方の二極化が進んでいるように感じる」「孫の子育てに利用できる『孫休暇』の創設やベビーシッターなど子供を預けられる環境の整備といった子育て支援が必要」など、実際に日常生活や組合活動のなかで出席者が実感する課題が共有されました。
本集会の締めくくりには、出席者全員で「まみポーズ」で集合写真を撮影。「パートタイマー100人集会」は盛会のうちに幕を下ろしました。