松浦会長

報道関係者らを前に中堅・中小労組の健闘を称える松浦昭彦会長

 

 2024年3月31日、UAゼンセンは第3の集中回答日(Cグループのヤマ場)を迎えました。この間、UAゼンセンは”より高い”賃上げを中小労組を含む”より広く”実現することを目ざし、加盟組合において粘り強い労使交渉を展開。Aグループ(集中回答日3月13日)、Bグループ(同3月21日)と”UAゼンセン過去最大”となる高水準の妥結を獲得してきました。この流れを引き継ぎ、中堅・中小組合を中心とするCグループにおいても、下記のとおり、昨年を上回る大きな成果を獲得しました。なお、現時点(正社員組合員436組合、短時間(パートタイム)組合員208組合、契約社員組合員52組合で妥結)で合計118万名強の組合員の賃上げが決定しました。
 これらの妥結状況を受けて、4月4日の記者会見(報道関係者等25社32名出席)において、松浦昭彦会長は「”昨年以上の賃金引き上げ”という点では、中小組合も健闘し、大手組合に引けを取らない成果を獲得した。引き続き、規模間格差の是正にもしっかりと取り組んでいく」と述べました(本記事・冒頭写真)。

※妥結状況等の数値は4月1日10時時点のもの。詳細は添付の資料(PDF)をご参照ください。

 

【正社員組合員】
”昨年を上回る大幅な賃上げを実現”141組合が”満額回答”を獲得

 

 正社員(フルタイム)組合員は436組合で妥結。正社員組合員の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は16,446円(5.49%)、賃金引き上げ分(ベア等)は11,688円(3.76%)の引き上げとなり、物価上昇を大きく上回り、要求した1%程度の生活向上分を確保する水準の賃上げが実現する結果となりました。

 

正社員組合員の妥結状況

436組合で妥結妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で16,446円(5.49%)
・このうち、30%超の141組合で満額回答(うち46組合が満額超)を獲得。
組合員300名未満の組合では197組合が妥結。妥結総合計(制度昇給、ベア等込)の加重平均は14,077円(5.05%)、賃金引き上げ分(ベア等)は9,933円(3.40%)であり、300名以上の組合を下回るものの、前年同組合比較では4,288円(1.41%)と、前年の大幅に上回る成果を獲得した。

 

【短時間・契約社員組合員】 9年連続で正社員組合員を上回る結果に

 

 短時間(パートタイム)組合員では208組合が妥結。妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で66.7円(6.11%)の引き上げとなり、9年連続で正社員組合員を上回る賃上げ率を獲得しました。契約社員組合員も同様に、正社員組合員を上回り、妥結した52組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で14,236円(6.39%)の引き上げとなりました。

 

短時間(パートタイム)・契約社員組合員の妥結状況

〈パートタイム組合員〉
208組合で妥結妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で66.7円(6.11%)。
前年同時点の59.2円(5.68%、177組合集計)を大幅に上回った。
9年連続で正社員組合員の賃上げ率を上回る結果を獲得。
〈契約社員組合員〉
・52組合で妥結。
妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で14,236円(6.39%)の引き上げとなった。
・前年と比較できる47組合の妥結総合計の加重平均は前年を6,745円(3.07%)上回った。

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