広島県支部の夜間学習会(第19回)を2025年8月20日(水)に開催しました。組合役員のスキル向上と組合活動への活用を目的にしていますが、今回は戦後・被爆80年という節目の年にふさわしい平和関連の学習会として、39名の方にご参加(Web併用)いただきました。今回は、広島市の被爆体験伝承者である茂津目 恵さんを講師にお迎えし、「核兵器も差別も無い世界を子どもたちに」というテーマでご講演いただきました。

 

 講演では、1945年8月6日に広島に投下された原子爆弾による被害の実態、当時の広島市の様子、そして被爆した市民の状況について、具体的な事例を交えてお話しいただきました。また、韓国併合により故郷を離れ、日本で働くために来日し被爆された方の体験をお聞きし、戦争と差別の複合的な苦しみについて学ぶことができました。

 

 被爆者の高齢化が進む中、当時の状況を語れる方が少なくなっている現状に触れ、戦後・被爆の実相を次世代に継承することの重要性が強調されました。また、被爆者一人ひとりの体験や苦悩は多様であり、核兵器の非人道性とその廃絶の必要性について、改めて深く考える機会となりました。

広島市の被爆体験伝承者による講演の様子