報道関係者らを前に2024賃金闘争について語る松浦昭彦会長
”早期・高水準の賃上げの流れを中小組合に広げていく”
2024賃金闘争が本格化しています。2024年3月7日午前、UAゼンセンは記者会見を開催。報道関係者等29社35名が出席しました。冒頭、松浦昭彦会長は「例年、本記者会見では要求集約結果を報告していたが、今次闘争は早期・高水準を目ざして闘争を展開した結果、すでにイオングループ労働組合連合会を中心に28組合が満額での妥結に至った。2024賃金闘争は長年の賃金停滞から脱皮をはかり、ゆるやかな物価上昇とそれを上回る賃金引き上げを実現するための重要な闘いと認識している。そのために、先行組合の形成した早期・高水準の相場を中小組合にしっかりと広げていきたい」と述べました。
また、本記者会見には製造産業部門、流通部門、総合サービス部門の各部門事務局長も出席。各部門における妥結・要求状況について説明を行いました。
28組合で満額妥結!
正社員20,258円(6.70%)・パート77.3円(7.03%)の大幅賃上げ実現
本記者会見で報告された現時点の妥結・要求状況は下記のとおりです。この間の加盟組合の奮闘により、短時間(パートタイム)組合員の賃上げ率は正社員組合員を大きく上回っています。また、正社員組合員でも物価上昇を上回る賃金引き上げが行われています。※詳細は添付資料をご参照ください。
3月7日時点の妥結組合数・組合員数
・正社員28組合(49,451名)、パート26組合(173,806名)、契約社員3組合(1,861名):組合員数合計225,118名
※ 組合数は28組合です(正社員、パート、契約社員で重複しています)
・なお、直近の集計(3月4日/25組合妥結時点)による妥結総合計は、正社員組合員20,258円(6.70%)、短時間組合員77.3円(7.03%)となっています。
※いずれも加重平均
正社員組合員・短時間組合員の要求概況(3月4日時点)
・正社員組合員:467組合、短時間組合員:201組合、契約社員組合員:79組合が要求書を提出。合計111万名強の組合員要求となっている。
・正社員組合員、短時間組合員の要求ともにUAゼンセン結成以来(2013年賃金闘争以来)、最高の水準となっている。
・中核共闘では加重平均で総合計18,798円(5.98%)、賃金引き上げ分(ベア等)は14,097円(4.45%)となっている。
・全体では加重平均で総合計18,345円(6.18%)、賃金引き上げ分は13,509円(4.34%)となっている。
・短時間組合員の要求も高水準。加重平均で総合計75.9円(6.96%)となっており、正社員組合員の要求を上回っている。