拉致問題の早期解決を目ざし、政府に新たな行動を促す

 

川合議員質疑 川合議員質疑

拉致問題の早期解決を求める川合議員(左)。右は川合議員の質問に回答する松野大臣

 

 2023年4月21日、川合孝典組織内参議院議員は、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会で質疑を行いました。冒頭、川合議員は4月10日夕刻に行われたUAゼンセンの要請に言及。具体的には、松浦昭彦会長をはじめ、政府認定の拉致被害者である松本京子さんの兄・孟(はじめ)さん、特定失踪者である大政由美さんの母・悦子さんらとともに首相官邸を訪問し、全国各地の組合員を中心に集約した88万4639筆(過去最多筆数)の署名を提出し、一刻も早い拉致被害者の救出を求めたことを取り上げ、「この間、拉致問題の解決に関する政府の取り組みは進んでいない。拉致被害者救出へ向けて、これまでの姿勢を改め、一歩ふみ込んだ行動が必要」と提起しました。

 

 その後、川合議員は、海外に居住し、YouTubeで拉致被害者の安否などを配信している脱北者がいることを指摘。具体名を挙げながら、実際に配信等で日本人拉致被害者数名についても言及があったことにふれ、「政府としても、こういった情報発信を行っている脱北者らについて、情報を収集、把握しているのか」と質問しました。これに対し、松野博一拉致問題担当大臣は「脱北者を含め、さまざまな対象から情報収集に努めている」と回答しました。

 続いて、川合議員は実際に拉致が発生した自治体の市長との意見交換において、「政府から情報が入ってこない」という声が上がっていることを問題提起し、松野大臣に対して是正を強く求めました。

 最後に、川合議員は「政府が積極的に情報を開示することで、拉致問題の解決が進展する可能性がある。この点も意識して、拉致問題解決に当たってほしい」と強く訴えました。

 

UAゼンセン加盟組合における拉致関連事案

拉致被害者図
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