妥結ボード

「満額」の字が並ぶ妥結ボード前に立つ松浦昭彦会長

 

 UAゼンセンは2024賃金闘争において、”より高い水準”の賃上げを目ざし、すべての加盟組合で精力的な交渉を”より広く”展開しています。その結果、2024年5月7日時点で正社員(フルタイム)組合員は640組合、短時間(パートタイム)組合員は266組合、契約社員組合員は78組合が妥結。合計で127万名強の組合員の賃上げが決定しています。具体的な妥結内容は下記のとおりです。

※妥結状況等の数値は5月7日時点のもの。詳細は添付の資料(PDF)をご参照ください。

 

【正社員組合員】
190組合で満額回答、うち67組合は満額超の妥結

 

 正社員(フルタイム)組合員は640組合で妥結。正社員組合員の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は15,904円(5.33%)、賃金引き上げ分(ベア等)は11,215円(3.62%)の引き上げとなり、物価上昇を大きく上回り、要求した1%程度の生活向上分を確保する水準の賃上げが実現する結果となりました。また、前年同時期の要求を上回る妥結水準となっており、前年から要求を引き上げた成果が出ています。

 

正社員組合員の妥結状況

640組合で妥結妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で15,904円(5.33%)
・このうち、約30%の190組合で満額回答(うち67組合が満額超)を獲得。
組合員300名未満の組合では346組合が妥結。妥結総合計(制度昇給、ベア等込)の加重平均は12,957円(4.78%)、賃金引き上げ分(ベア等)は9,036円(3.11%)であり、これは300名以上の組合の妥結総合計(加重平均:16,131円、5.37%)を下回るものの、前年同組合比較では3,923円(1.35%)と、前年を大きく上回る成果を獲得した。

 

【短時間・契約社員組合員】 9年連続で正社員組合員を上回る結果に

 

 短時間(パートタイム)組合員では266組合が妥結。妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で65.6円(6.02%)の引き上げとなり、4月末時点として9年連続で正社員組合員を上回る賃上げ率を獲得しました。契約社員組合員も同様に、正社員組合員を上回り、妥結した78組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は、加重平均で13,145円(5.90%)の引き上げとなりました。

 

短時間(パートタイム)・契約社員組合員の妥結状況

〈パートタイム組合員〉
266組合で妥結妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で65.6円(6.02%)。
前年同時点の56.5円(5.42%、224組合集計)を大幅に上回った。
正社員・短時間(パートタイム)組合員ともに妥結した262組合のうち、60%強の173組合で、正社員組合員より短時間(パートタイム)組合員のほうが妥結率で上回っていた。
9年連続で正社員組合員の賃上げ率を上回る結果を獲得。
〈契約社員組合員〉
・78組合で妥結。
妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で13,145円(5.90%)の引き上げとなった。
・前年と比較できる68組合の妥結総合計の加重平均は前年を5,979円(2.71%)上回った。

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